大学の「裏のカリキュラム」
大学を取り巻く複雑な状況 ここのところの教育関連のトピックで話題なのは「9月入学」だ。この問題についてはサブブランドサイトの4月29日付音声配信で「9月入学論はKPIの定まらない、多様な目標が相乗りしたプロジェクトになっ...
View Article共感資本主義のゆくえ
にわかに浮上した「講義のオンライン化」という課題に忙殺され続けた春学期(前期)もそろそろ終りが見えてきた。それに関連して、毎日新聞で受けた取材では大学の講義が、「マルクスについて聞こえる空間にぼんやりと身を置き『そういえ...
View Article速度が問題なのだ――技術と民主主義の未来
刺激的、というよりは既視感のある対談だった。ユヴァル・ノア・ハラリとオードリー・タンの対談のことだ。対談の概要は冒頭に湯川鶴章さんがまとめてくれたもので把握できるが、僕らがかつて技術と社会思想の間で考えていたことの変奏で...
View Article3ヶ月間のオンライン対応
異例続きだった2020年度の春学期(前期)も、7月半ばで授業期間が終了し、学生たちはまだ課題などが残っているものの、実質的に夏休みに入る。全国の大学がそうであったように、僕の勤め先でも授業がすべてオンライン化され、昨年ま...
View Article「大学生の日常」のために、大学ができること
普段にも増して、コロナ禍の状況でネットを見なくなった。SNSなんて心の健康に悪いだけだ、と思っているからだけど、もちろん情報収集を怠るわけにはいかないので、どうしても目に入ることはある。そんな中で読みながら心が痛くなった...
View Articleオンライン化で失われたもの
もしも僕がいま、二十歳の大学生だったら、それはもう相当に怒っていたと思う。 高校までは再開して、アルバイトでは感染対策をした上で通常の業務を行うのが当然と言われ、それなのに大学は年度内ずっとオンライン。大学からの説明は不...
View Article社会学は何をしているのか
「何をしているのか分からない」 社会学部の教員をしているとぶつかる壁のひとつに「社会学を宣伝することの難しさ」がある。社会学部の教員も学生も、「社会学部って何をするところ?」とよく聞かれるのに、それに答えられないというの... The post 社会学は何をしているのか first appeared on SOUL for SALE.
View Article「裏のカリキュラム」を表に
「もしも僕がいま、二十歳の大学生だったら、それはもう相当に怒っていたと思う」という、勢いだけで書きつけたブログは、予想以上の反響を巻き起こした。といってもソーシャルメディアは見ないしエゴサーチもしないので、その反応を感じ... The post 「裏のカリキュラム」を表に first appeared on SOUL for SALE.
View Article贈与をつなぐクリスマス
サンタのこない子どもたち 普段、悪いことばかりしていると、たまにいいことをしたくなることがある。自分にとってそれはクリスマスの時期で、そのときどきでいろんな団体に寄付している。この数年、特に気にしているのが「サンタのこな... The post 贈与をつなぐクリスマス first appeared on SOUL for SALE.
View Article2020年の音楽を振り返る
音楽が傷ついた1年 もしも2020年にインターネットがなかったら。コンテンツを無料で見られるところで公開するなんてありえない、という時代だったら。それはもう大混乱だったと思う。新曲をプロモーションする場はテレビにしかない... The post 2020年の音楽を振り返る first appeared on SOUL for SALE.
View Article立ち止まるか、動くか――2020年のまとめ
時間の停止した世界で 昨年は、数年に一回とも言えるほどにたくさんの仕事をした年だった、と1年前のブログには書かれている。そして、「どうせなら、いい時間にしたい」という、人生観の変わる年であったとも。おそらく、とても充実し... The post 立ち止まるか、動くか――2020年のまとめ first appeared on SOUL for SALE.
View ArticleEP『10 Years』配信開始
音楽活動についてのお知らせです。2005年から約15年続けてきた「Deep Breath Project」として発表してきた中から、特にこの10年くらいの間に作った楽曲をピックアップして、各種サブスクリプションサービスで... The post EP『10 Years』配信開始 first appeared on SOUL for SALE.
View Article続・社会学は何をしているのか
以前のエントリで触れたように、社会学という学問は往々にして誤解にさらされるものだ、と、当の社会学者自身が思っている。社会学が他の学問より誤解を受けているという証拠はないけれど、少なくとも研究対象になるものが、専門家以外で... The post 続・社会学は何をしているのか first appeared on SOUL for SALE.
View Article新刊案内『いま私たちをつなぐもの』(山田義裕、岡本亮輔編)
山田義裕、岡本亮輔編『いま私たちをつなぐもの 拡張現実時代の観光とメディア』で分担執筆を担当しました。第2章「オンライン・ツーリズムと観光体験」(P22-40)が担当箇所になります。 普段、分担執筆について告知することは […] The post 新刊案内『いま私たちをつなぐもの』(山田義裕、岡本亮輔編) first appeared on SOUL for SALE.
View Article新刊案内『EUの規範とパワー』(市川顕、髙林喜久生編著)
市川顕、髙林喜久生編著『EUの規範とパワー』において分担執筆を担当しました。「第1章 EU一般データ保護規則に見る規範パワーとその社会学的検討」(1〜19ページ)が担当箇所になります。 編著者であり、研究代表でもある市川 […] The post 新刊案内『EUの規範とパワー』(市川顕、髙林喜久生編著) first appeared on SOUL for SALE.
View Articleウィズコロナの大学生はどうなるのか
「対面の再開」と大学 コロナに翻弄され、学びの環境が激変した大学の2020年度が終わりを迎えようとしている。あと数日もすればキャンパスはまた新入生を迎えることになる。報道によれば少なくない割合の大学が「対面中心」の新年度 […] The post ウィズコロナの大学生はどうなるのか first appeared on SOUL for SALE.
View Article新刊案内『メディアとメッセージ』(小西卓三、松本健太郎編)
小西卓三、松本健太郎編『メディアとメッセージ――社会の中のコミュニケーション』(ナカニシヤ出版)にて分担執筆を担当しました。第2章「「インスタ映え」消費の背景――テレビ化するスマホ」(21〜32ページ)が担当箇所になりま […] The post 新刊案内『メディアとメッセージ』(小西卓三、松本健太郎編) first appeared on SOUL for SALE.
View Article美しさについて
45歳になる今年、『シン・エヴァンゲリオン』を見ていて強く感じたのは、自分の年齢だ。大学院の研究室で出会ったゲンドウとユイの間にシンジが生まれたとき、ゲンドウが30過ぎだとすると、少なくともテレビシリーズにおけるゲンドウ […] The post 美しさについて first appeared on SOUL for SALE.
View Article「負け戦」に立ち向かう
政府への不信が直接の原因ではない 3度めになる緊急事態宣言が出されて1週間。大型連休と重なることもあって宣言のアナウンスメント効果も期待されたが、現実には感染防止どころか、むしろ拡大する傾向にある。人々の行動抑制に対する […] The post 「負け戦」に立ち向かう first appeared on SOUL for SALE.
View Article対面の再開と対面の強制
対面授業は再開されていないのか 大学では、後期(秋学期)がスタートする時期になっている。勤め先でも8月からワクチン接種が始まり、いまがちょうど2回めの時期ということで、副反応を理由に欠席する学生も多いようだけれど、夏休み […] The post 対面の再開と対面の強制 first appeared on SOUL for SALE.
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