Glideを用いた蔵書管理アプリの開発と運用
つい先日、こちらの記事が話題になっていた。 PWA(プログレッシブウェブアプリ)とは、ネイティブアプリのようにホーム画面にアイコンを追加して利用するウェブサイトのことで、このGlideは、Googleスプレッドシートのデ...
View Article二度目の人生なんてないから
調子に乗りやすいタイプだという自覚はある。研究はどちらかと言えばストイックな営みだから、現在の自分にも環境にも満足せず、ついついシニカルになったり、自分の情動にブレーキをかけたりするタイプの人が多いように思うけれど、僕の...
View Article「自分の仕事」がいつも後回しになる理由
抱えた仕事が整理できない、と感じるようになったのは20代の後半だった。25歳で物書きの仕事をいただくようになり、本を出版してからは講演や学会への招待といった「替えのきかない仕事」も増えた。それぞれの分野で同じような仕事を...
View Articleこれから起きる9つのトレンド
未来を予測するのは困難なことだ。だが人生は未来にしか続いていかず、改善は未来においてしかなし得ない。そのため僕たちは、手元の限られた材料から未来を予測し、そこから逆算して現在の行動を決定する。それは僕たちの普遍的な振る舞...
View Article消費社会と親密性
ものごとを固定的に捉えるのではなく、流動的で、変化するものと捉えるのが社会学の特徴だと思うけれど、その中でもジンメルの考え方はとても独特だ。「橋と扉」といったモチーフに見られるように、区別されたものが同時につながるとか、...
View Article新刊案内『誰もが時間を買っている』
12月2日から、新刊『誰もが時間を買っている』が発売になります。 教育という仕事に携わるようになってから初めての、ゼミでの研究を書籍化した本になります。社会学的な考察や来たるべき社会の理念というよりは、直近のビジネストレ...
View Article2019年に聴いていた音楽を振り返る
毎年恒例にしている、年末の音楽振り返りエントリ。この数年のライブ中心の環境から、どちらかというとサブスクリプションに依存する形で、今年は本当に幅広く音楽を聴いた。それだけでなく、エンターテイメントというものが求められる環...
View Articleわかることは、変わること
何年かに一度、なにかの巡り合わせで、ほんとうに恵まれたなあ、よく働いたなあと思うような年がある。2019年は、確か10年ぶりくらいに、年に2冊の本を出版することができたし、学会報告もしたし、研究所の所長としての職責も果た...
View Article曖昧な愛のはなし
川上弘美『某』読了。読み始めたのは去年の暮れだけど、なにせいろんな事があったもので。 某死ぬことは、今も怖い。 恋してからは、ますます怖くなっている。 名前も記憶もお金も持たない某(ぼう)は、 丹羽ハルカ(16歳)に擬態...
View Article官僚制の罠
入試関連のお仕事というのは、分析対象としてとても面白い。合理化の極みのようなマニュアル化が徹底されている一方、明らかに不合理に見えるのに、なぜそのような仕組みになっているのかを誰も理解しておらず、改善の余地もないまま、ど...
View Article料理と翻訳
料理について考えていると、「文化とはなにか」という根本的な問題に突き当たることが多い。 特に昨年、あいちトリエンナーレで見た永田康祐さんの「Translation Zone」という展示を見てからは、そのことについてずっと...
View Article愛が伝わるということ
【注:まじめな話なのですが、この投稿には性に関する話題が含まれています。苦手な方はご注意を】 すごい力のある本を読んでしまった。 聖なるズー/濱野 ちひろ | 集英社の本 公式2019年 第17回 開高健ノンフィクション...
View Articleサブブランドサイトを立ち上げ
春からの新しい試みとして、noteで「SOUL for SALE TRI VOICE」というサブブランドサイトを立ち上げました。サイト名に深い意味はないのですが、5分間の音声コンテンツを不定期で配信するのに使っていきたい...
View Article卒業生へのメッセージ 2020
卒業生の皆様、このたびはおめでとうございます。 本来であれば「卒業証書授与式」はゼミ単位で執り行うことになっているのですが、今年は卒業に関する様々な行事が中止となりましたので、このような形でお祝いすることにな...
View Article「コロナ後の世界」は来るか?
この数週間、世界中の人々の関心は、新たな感染症の拡大と、それに伴う種々の社会的影響に集中している。情報の同期性が強まり、同じ話題をリアルタイムに共有することが可能になった現代では、このような危機的状況での不安や懸念も即座...
View Article日常化された欲望
44歳の誕生日を、こんな形で迎えることになるとは思ってもみなかった。 もともと誕生日を祝いたいタイプではないし、歳を重ねるごとに、人生の残りの蝋燭が目減りしているのを自覚しようという日になりがちだった。それが今年は、死を...
View Article起業家精神と社会の統制
経済活動、社会活動に対する強い抑制(なぜか「自粛」という言葉で語られているが、正しくは「抑制」というべきだ)が働く中、この状況をどうやって、いつ終わらせるかという議論が噴出している。日本でも、特に感染者が多い自治体、つま...
View Articleパッケージとライブ:音楽産業の6モデル
ライブエンターテイメントが、大きな危機に直面している。新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、いわゆる「三密」が発生するライブハウスが名指しでリスク対象とされ、事実上、興行が行えない状況になっているのだ。エンターテイ...
View Article自己本位的になる社会
新型コロナウイルスの感染拡大が社会に与えた影響は甚大で、この数ヶ月だけでも、多くの人が生活の変化を余儀なくされ、また先の見通しの立たない状況に置かれている。その多くはネガティブな変化であり、一日も早く「もとの日常」が還っ...
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