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Channel: SOUL for SALE
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消費社会論の停滞

朝ランニングしながら、「なぜ、消費社会論の研究は停滞してしまったのか」というお話について考えていた。どう遡っても、2000年代の半ば以降、消費社会についての理論的な研究は出ていない。「マクドナルド化」で知られるジョージ・リッツァが創刊したジャーナル「Journal of Consumer...

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[読書メモ]筒井淳也『結婚と家族のこれから』

筒井先生の『結婚と家族のこれから』読了。ご本人も専門の研究者もたくさんいる中でうかつなことは書けないけれど、家族という一般には情緒の問題として理解されがちな社会関係を、経済活動の連関によって生じた現象として説明する(それによって現代的な課題も明らかにする)のは、社会科学の入門としても非常によい入り口だと思う。また一昔前であればこうした「下部構造決定論」的な手つきは、ある種の共通理解として存在していた...

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「頭がいいこと」についてのメモ

知性について考える。そのことじたいがソーシャルメディアに不向きであることを承知で考える。「頭がいい」という形容で示される内容は、おおむね以下のようなものだ。 (1)頭の回転が速い、つまり会話の受け答えにおいて、可能な限り多くの変数を考慮に入れて応答できること。バラエティ番組で、微妙に炎上を避ける言葉遣いや気遣いができたり、その上で自分の価値観を主張できたりすること。あるいは、ナイスであること。...

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「関わり続ける」ということ

議論する、とか、意見の違いについて確認する、といったコミュニケーションには、とても体力を要するのだなあと思うことが多くなっている。オンラインにせよオフラインにせよ、自分にとって当たり前のことが、別の人にとってとてもセンシティブな話題であることを学ぶ機会が増えたせいでもあると思う。若い時分にはそういうことに臆さないことが偉いと思っていた…わけでもなく単に何も考えていなかったから、ほうぼうに恨みを買って...

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職住混交社会について

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人と働くということ

「夢のお告げ」というか、夢に見たことをもとに自己分析することが多い。早くに目が覚める原因もほぼそれだ。それで今朝(?)に見た夢、詳細は説明できないので読み取った内容だけ言うと、「事業拡大のために、パーマネントなスタッフを雇え」だ。...

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向上心よりも好奇心

41歳になった。初めて自分のMacを買ったのが21歳のときだった気がするから、それから20年。その頃から僕にとってパーソナルコンピューターは、情報収集、文章執筆、作曲、イラスト作成その他デザインなど、自分のしたいことをすべて受け止めてくれる道具だったし、マシンやウェブの進化がなければ、こんなにも色んなことに手を出す人生ではなかったと思う。22歳のときに最初の「SOUL for...

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選択肢を理解する――経産省、若手・次官プロジェクト資料について

5月20日に公開された、経産省の「次官・若手プロジェクト」なるチームがまとめた「不安な個人、立ちすくむ国家...

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情報化と格差――何が格差を生むのか

先のエントリで触れたとおり、社会科学には「産業構造の変化によって人々の生活前提が変わる」という議論がある。ただ、既に言い尽くされた議論のように見えるこの主張も、それが実際に生じていることを元にした話なのか、これからそういうことが起きるという予測をしているのかが明らかでなかったり、事実としてそういうことが起きるというレベルの話と、それが起こる社会で何をすべきかという理念の話がごっちゃになっていたりする...

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ワークマネジメントのフィロソフィー

仕事の連絡はすべてメールで行い、記録に残し、即レスが基本だというワークスタイルがある。相当「できる」人なのだろうと思うけれど、今のように「たくさんの部署にまたがって指示を出す」「それぞれの部署が独立してプロジェクトを進め、統括者はいない」「複数のプロジェクトを束ねるコンセプトは自分の頭のなかにしかない」という環境だと、かえって「記録されていないこと」の質的な重要性が増すので、あまり使えるものではない...

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社会のことばとレスポンス

昨日は、大阪で富永京子先生の出版記念トークイベント。テーマも研究対象も専門外なので、司会に徹してお行儀よく。そのうち記事化されるという話もあるようなので、うまくプロモーションにつながるとよいのだけど。...

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気づきのサイズ

今学期は例年と比べて講義負担が多いのだけど、そのうちのひとつに、大学全体で提供している人権科目のTAがある。専任教員がTAというのも変だけれど、要するに新人の教員に大学の精神を学んでもらう機会にするための仕事で、たまたま今年は僕が担当することになったという。...

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雑記20180116

人を育てるうえで「ハリウッド/シリコンバレーモデル」と「ぬるま湯モデル」(いい名前が思いつかない)の違いを意識するのはとても大事。ハリウッドやシリコンバレーは世界最高水準の人材が集まる場所ではあるけれど、その背景には大量の夢破れてそこを去る人々がいることは忘れられがちだ。このモデルの特徴は、0.1%の成功者を生むためなら、残りの人間がどうなっても構わないと考える点にある。育成というよりはサバイバルに...

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雑記20180118

生産性について考える。もともと生産性というのは単位時間あたりの生産量のことだから、製造業に由来する概念であり、昨今言われる「サービス業の生産性が低い」というのも、そもそも単純に比較できない話だろうと思っている。ただサービスを担うのが人的労働である限り、労働投入量に対する付加価値が諸外国に比べて相対的に低いことは間違いなさそうだ。...

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雑記20180122

時間について考える。よく「終わりよければすべてよし」というのだけど、この英訳としてたまに挙げられる” The end justifies the means”との差に、いろんなことが現れていると思う。” The end justifies the means”、つまり「目的が手段を正当化する」というのは、ニュアンスとしては「嘘も方便」というのに近くて、個人的には“Happy ever...

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儲からないバス路線は撤退すべきなのか――反流動性の意識

この数日、岡山県の両備グループが、運営する78路線のうち31路線を廃止すると発表した件が物議をかもしている。両備グループのリリースによると、岡山市内の黒字路線において従来よりも3〜5割安い料金で運行する循環線が参入を認められたことに対して、「敢えて問題提起として」今回の措置に踏み切ったということのようだ。...

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雑記20180212

1970年代〜80年代の哲学・思想の世界で「ポストモダン」という考え方が流行した。人々がそこから受け取ったのは「絶対のものなんてないんだ」という相対主義の考え方だった。人の見方はそれぞれ、価値観もそれぞれ、生き方もそれぞれ。だからそこにひとつの価値で介入するのはよくないよね、ということ。...

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旅人について

確か10年ぶりくらいになる金沢への出張。数日前まで記録的な大雪だった街にはあちこち、うず高く積まれた雪の山。まるで街中が冷蔵庫になったみたいだ。グーグルマップの指示に従って歩くと、ところどころ雪に埋もれて進めない場所に出くわすのにも、この場所がいま非日常にあることを思わされる。...

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女性専用車両とカテゴリー保護のジレンマ

鉄道会社が設ける「女性専用車両」については、こうやってネットに文章を書き始めた20年くらい前には既に定番の「着火ネタ」だったから、もう何周目だよ見飽きたよという人もいると思う。もちろん、それにも関わらず一向に状況が改善されていないように見えるのもまた確かで、体が小さく、髪を伸ばしてたりすると痴漢に遭遇することもある身としては、暴力が個人ではなくカテゴリーに向けられることの理不尽さや、自責の念、自罰感...

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スマホと読書時間には関係が見られないという話

たまにシニアの経営層の多い会合に出ると、「スマホ悪玉論」がナチュラルに飛び出してきてはっとさせられることがある。いわく、最近の若者は画面ばかり見て生命の重さを知らない、気概が足りない、軟弱だ、などなど。そういうことをおっしゃってる目の前で、こちらがタブレットに発言の記録をとっているのを目にしてかどうかは知らないけど、やはり不気味に映るのだろうなと思う。もちろんそういう方々も日本の輸出を支えているのが...

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